アニメーション原作者として:「今の業界の未来を考える」

このブログのタイトルでもある「アニメーション原作者」についてですが、私が知る限りこの様な言葉や肩書きは存在しません。おそらくは、私の造語です。なので、今回はこの言葉がどの様な意味なのかを説明します。 〇「アニメーション原作者」の意味 この言…

取材:『Hero's WAY』(5)

前回に続いて、街中のオブジェクトを投稿します。 Ubisoft『Tom Clancy's The Division』街中2 実は、今回の写真は本編で使用しない予定の物です。噴水は物語で登場させる必要が無く、電話ボックスは無くても問題が無いからです。 経験上、収集した資料の半…

取材:『Hero's WAY』(4)

今回は、物語と関係が無い写真ですが、街中で目に入った様々な物を投稿します。 Ubisoft『Tom Clancy's The Division』街中 街中を彩る様々な広告はもちろん、勝手に描かれたラクガキなどが至る所にあります。多くの人が土地に集まると、それだけ個人の特色…

取材:『Hero's WAY』(3)

サブキャラクターである「店主」が営む屋台のイメージを固めるための資料です。今回も、前回に続いて『Tom Clancy's The Division』から集めました。 Ubisoft『Tom Clancy's The Division』屋台1 雑誌や飲み物といった物を販売している店の様です。日本の駅…

取材:『Hero's WAY』(2)

前回、本作の舞台となるアメリカへ行くことが、現実的に困難であることを記載しました。そこで、アメリカのマンハッタンを舞台にした『Tom Clancy's The Division』とPlaystation4のスクリーンショット機能を使って疑似的な取材を行うことにしました。 今回…

取材:『Hero's WAY』

キャラクターの容姿がある程度決まったので、次は背景に移ります。『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』では、事前に背景のイメージが完成した状態であったため省略していました。 本作の舞台はアメリカであるため、風景写真などから決定していきます…

設定画:『Hero's WAY』(6)

本作に登場するサブキャラクターです。デザインは、「ライトニング・エッジ」を作成するまでに考察したものを元に作っております。なお、デザインは変更する可能性があります。 人種はあまり意識していませんが、偏りが無いようにはしたいと思っています。海…

設定画:『Hero's WAY』(5)

口の形の変更案です。しゃくれた顎を無くして、唇をリアルに動かせるようなデザインにしました。「あいうえお」で表現しているのは、どの音を発しているかを理解し易くするためです。 様々な海外アニメーションを見てみると、唇の動きが日本のそれよりも細か…

設定画:『Hero's WAY』(4)

修理が完了し、作業を再開しました。 設定画の確認は常に行っていますが、今回は口の形に違和感を感じました。現在、より自然な口を見つけるため、再び資料を見直しています。 何度も確認し直していますが、アニメーションにする上で表現し難いと感じたのな…

お知らせ:故障・修理

先週、PCが故障し修理の依頼を行っていたため、投稿記事を用意することができませんでした。 よろしくお願い致します。

設定画:『Hero's WAY』(3)

前回のラフ画を元に修正したものです。3頭身から2頭身にして、目の形を正円にしました。 各変更については、以下の通りです。 ・等身 海外をイメージを意識したデザインにしていますが、前回のラフ画と比べるとこちらのキャラクターは頭が小さく見えました。…

設定画:『Hero's WAY』(2)

本作の主人公である「ライトニング・エッジ」のラフ画です。大まかな容姿や表情を描きました。アメリカ風のキャラクターを意識しているので、頭身はあまりありません。 最初は鼻を描かない予定でしたが、黄人に比べて特徴的な形をしているので加えることにし…

設定画:『Hero's WAY』

今作のキャラクターは、いわゆるアメコミ風の容姿を意識して作ります。体格は3~4頭身ほどで、頭に比べてその他の部位は小さくします。 キャラクターの容姿を決める際に、海外の作品から適当なモデルを探し、そこから自分のイメージに近づけていきます(※)…

ハコガキ:『Hero's WAY』

シナリオを作成する前に、簡易的に内容をまとめる作業をします。これには決まった手順などがあまり無いので、独自の作成方法を記載していきます。 タイトル:『Hero's WAY』 テーマ:古き良きヒーローから見た現代ヒーロー アメリカ風のデザインを意識 登場…

ポートフォリオ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020.2.2:背景追加

脚本+絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』

1ページ目 2ページ目 3ページ目 本作の脚本です。修正部分や小型の絵コンテを加えて、最終的に決定した物を載せています。 いくつかの内容がこれまでに掲載した絵コンテと違うのは、脚本を映像化した際にイメージとずれていたり、より見栄えが良くなる表現を…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(終)

トラックバック後のシーンです。ここからスタッフロールまで、カメラは一切動きません。 砂嵐で覆っている絵コンテには「オレのヨメ」を入れていませんが、改めて見ると、OUTする瞬間にこのシーンへ移った方が印象を与え易いと感じました。感情移入していた…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(16)

前回のシーンから画面を動かし、「オレのヨメ」が語り出すところまでの絵コンテです。 PANやトラックアップ・バックといったカメラの動きが切り替わり続ける場面ですので、背景のボケや動かすレイヤーとそうでない物をしっかりと把握しなくてはなりません。…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(15)

左右へのPANから、「オレのヨメ」が話をする場面です。 大きな動きはありませんが、撮影については細かい調整が必要になります。特に、夕日にレンズフレアを入れる作業は、場合によっては別の方法を用いた方が良いかもしれません。 この絵コンテの最後の場面…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(14)

別シーンへとインする部分の絵コンテです。ここのノイズカットから最後のシーンへと変わります。 特別な表現などはありませんが、次シーンは、これまでよりも顕著な時間経過を感じさせる背景となっています。具体的には、時刻は夕方で空が赤くなりかけている…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(13)

ノイズカットから、シーンが始まります。 前回に続き、このシーンでも「オレのヨメ」は最低限の動きしかしません。口数も少なめにし、何かを躊躇っている様な態度をさせます。 このシーンはゴンドラに乗って上昇しているシーンなので、ハンディぶれを少し強…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(12)

前回の続きで、このシーンの最後です。 大雑把にですが、「オレのヨメ」の表情が一変するところを強調するようにしています。感情的にはマイナスなイメージを強くして、どこか主人公を避ける様な動作を見せます。 重要なのは、謝罪の気持ちではなく残念な気…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(11)

このシーンは、1カットのみで進行します。立体的な背景とカメラワークを駆使し、「オレのヨメ」とのやりとりを表現するのが、主な場面となります。 このシーン以降、視聴者が「オレのヨメ」に対して煩わしさを感じるように進行させます。ここでは、台詞を多…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(10)

前回の絵コンテを没にしたため、ここからが本編の続きになります。 全体的に動きが少ないので、特別な部分は無いと思っています。シーン自体も一枚の絵コンテで出来上がっていますし、何かの伏線などもありません。いわゆる「ちょっとしたくなってもうた」く…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(9)

このシーンは次のカットへと移る部分でしたが、諸事情により使用しないことにしました。 「ちくしょうめ!」 最初は、登場人物をあと2~3人は増やしたいと思って作った絵コンテだったのですが、制作するのに掛かる時間を考えると無い方が効率良くなると思…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(8)

ここは、一つのシーン・カットで作成されています。背景は用紙1枚に収めて描くことを想定したため、この様な形になっております。画面が横向きになっているのは、1枚の背景を使っているということを理解出来るようにするために、こうなっています。 このシー…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(7)

シーンが変わる部分の絵コンテです。カットイン・アウト時には、主に砂嵐が差し込まれます。 シーンB1の背景は「オレのヨメ」に合わせてフォローPANされています。オレのヨメ」はカメラ役と並んで歩いている状態なので、画面のハンディぶれは少し大きくなり…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(6)

前回よりも、詳細な指示が書いてあります。 このシーンは、もう一人のメインキャラクター(カメラマン)の動きが重要になっている所で、本作のテーマにも関係してきます。 このキャラクターは視聴者の視界代わりになるもので、作中では決して全身が映されま…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(5)

この絵コンテで描かれているシーンは、主に「オレのヨメ」の個性です。台詞で済ませてしまうと説教を聞いているように感じますので、アニメらしく動きで伝えるようにしました。 上から順に、アプリケーションの役目、ちょっとしたイタズラ心、積極的な行動を…

絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(4)

全体的に動きが激しくなるシーン。ある意味で、ようやくアニメらしさが出てくることになります。 この絵コンテでは、「オレのヨメ」のズームアウトからデジタル時計のIN、そこからさらにPANアップをするという流れです。加えて、時計はリアルタイムで変わっ…