絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(5)
この絵コンテで描かれているシーンは、主に「オレのヨメ」の個性です。台詞で済ませてしまうと説教を聞いているように感じますので、アニメらしく動きで伝えるようにしました。
上から順に、アプリケーションの役目、ちょっとしたイタズラ心、積極的な行動をするといった一面を表現してみました。動きに集中したシーンであるため、カメラワークなどのキャラクター以外の動きは少なくなっています。「オレのヨメ」を視覚的に印象を与えるシーンなので、あまり他のものが動いているとうまく植え付けられないと考えました。
「『コッチヲ見ロオオオ!』とかや、ないけどね」
ただ、シーンの形に拘り過ぎて、制作者側にとっては情報が少な過ぎる一枚になってしまいました。作成中は、細かい動き一つ一つにまで説明文を点けると鬱陶しいのではと感じていたのですが、全体を見ると、むしろそのくらいの情報がないと現場では混乱しか起きないと思い知らされました。