絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(11)

f:id:Yu_Okube:20181104211241p:plain

 このシーンは、1カットのみで進行します。立体的な背景とカメラワークを駆使し、「オレのヨメ」とのやりとりを表現するのが、主な場面となります。

 このシーン以降、視聴者が「オレのヨメ」に対して煩わしさを感じるように進行させます。ここでは、台詞を多く喋らせて口うるさい一面を強調するので、全体的に動きが簡単なものになっています。かわりに、カメラ役の主人公の心境が最も強く現れるようになっているので、視聴者がその主人公であると再度感じられるようにします。

 欠点を上げるならば、台詞でそのシーンを誤魔化している様に見えてしまうことです。アニメーションであるのに、小説の様な長い一人語りが続くシーンはあまり見栄え良くありませんし、動画の作成する手間を惜しんだように感じ取られるかもしれません。

「ここは、こういうシーンなんじゃい!」と言えるならば良いのですが、こればかりは視聴者次第になってしまいますので、出来る限り、説得力がある様に表現するしかないでしょう。