絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(12)

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 前回の続きで、このシーンの最後です。

 大雑把にですが、「オレのヨメ」の表情が一変するところを強調するようにしています。感情的にはマイナスなイメージを強くして、どこか主人公を避ける様な動作を見せます。

 重要なのは、謝罪の気持ちではなく残念な気持ちを表現することです。人によっては「自分の意見が通らんかったからって、なんやその反応……」といった反発が生まれるかもしれませんが、それは理想的な反応です。このシーンは、作中で唯一、主人公が自分の意思で何かを決定した瞬間であり、それが「オレのヨメ」にとって不都合なことであることを見せる役割があるのです。

 少々説得力が弱いように見えますが、これより先の「オレのヨメ」は動作が少なくなっていってしまうので、視聴者が出来るだけ納得するような表現を限られた中で見せていくしかありません。