絵コンテ:『生活支援アプリケーション「オレのヨメ」』(16)

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 前回のシーンから画面を動かし、「オレのヨメ」が語り出すところまでの絵コンテです。

 PANやトラックアップ・バックといったカメラの動きが切り替わり続ける場面ですので、背景のボケや動かすレイヤーとそうでない物をしっかりと把握しなくてはなりません。例えば、右のメモリバーはT.U・T.Bに合わせてカーソルが上下するので別レイヤーにしておきます。

 このシーンで特に重要なのは、「オレのヨメ」に視覚的な悍ましさを感じさせることです。バックライトを用いるのは、それによって現れる顔の影から青白く開く瞳を覗かせて印象を付けるためです。また、絵コンテ8の木陰の伏線も使われるので、冷酷さも加えることが出来ます。T.Uも、カメラ役の主人公ではなく視聴者が睨みつけられている様な錯覚を与えるために行います。

 出来れば、より印象付けがし易い様にしたかったです。個人的な感想ではあるのですが、このシーンのためにこれまでのストーリーがあった様に感じるので、あと2つは何か加えられると丁度良いと思いました。