シーン:オルゴール(1)
先日完成したシーンです。
ブラーを使った遠近感や、ガラス玉をトラックアップした時に見える風景を意識して制作しました。
なお、本編とは一部内容が変更されている可能性があります。
レイアウト:オルゴール(14)
このシーンは、背景の変化により、視聴者に印象を与えることを目的としています。
左上の雲間から温かい光が浮かび上がり、やがて光芒が射す。これは、物語が大きく前進し結末に近づいているということを表しており、何か明るい出来事が起こるのではないかと期待させるシーンとなります。
ですので、視聴者がガラス玉の動きに気を取られないようにするために、光が強くなるにつれて明度を下げていきます。内側は少し明るいままになりますが、その分、雲間の光を強くして目立つようにします。
レイアウト:オルゴール(13)
前回とは打って変わって、ガラス玉よりも背景の方が目立つシーンです。
ガラス玉は明度を調整して目立たせます。写真は明るいですが、フォトバッシュで雨天に変えるので、ある程度明るくすれば充分です。
このシーンは、ガラス玉が物体の後ろを何度も通るので、複数のBOOKを用意します。背景制作でまず最初に取り掛かることなので、作業順序の把握を欠かせないようにしまう。
レイアウト:オルゴール(12)
このシーンは、ガラス玉の遠近感と最後のOUTをどの様にして表現するかが課題となります。
前者はレイアウトに合わせて作画するとして、後者はBOOKの下にガラス玉レイヤーを入れて作画枚数を減らすという方法が使えるので、制作効率を考えて作ることが出来ます。
ただ、背景を切り取ってBOOK化するには細かい修正が必要なので、それに要する時間と比べてから制作方針を決めておくといいでしょう。
レイアウト:オルゴール(11)
このシーンは、とてもシンプルです。
ガラス玉は道に沿って真っ直ぐ進み、二つ目のレイアウトで終わります。特別な動きをすることが無いので、注意すべきところも無いと思います。
強いて挙げるなら、ガラス玉が常に小さいまま奥へと向かうので、遠近感を誤魔化さない様に制作するくらいでしょうか。
アニメーション制作チーム メンバー募集
アニメーション制作というと、主にプロダクションでの役割が挙げられることが多いです。すなわち、「レイアウト」~「カッティング」の工程です。実際、今日のアニメーション制作会社の仕事は、文字通りアニメーションを作ること(作画・美術・カッティングなど)であり、それ以上のことは行いません。
それは、「アニメーション制作会社が企画を挙げ、作り上げることが出来る」ということです。
近年は異業種との関わりも増えてきたアニメーション業界ですが、制作会社が独自に作品を作ることはあまりありません。劇場ではオリジナルアニメーションが増えていますが、こちらも原作を見つけてからスタートするため、企画を挙げるとしてもこれがあることが前提となっています。
現在も、漫画やライトノベルを原作としたアニメーションが多く制作されていますが、もともとが静止画であったり文章のみであった物を映像化するには労力が必要になります。特に後者は、視覚的な情報を文字で表現しているので、シーンによっては映像倫理上の問題とも折り合いを付けなくてはなりません(例:過剰な暴力表現、性道徳を著しく侵害する表現など)。
どうアニメにする?
そのために必要なのは、アニメーション専門のシナリオライターを制作に参加させ、常駐させることだと考えています。こうすることで、①外部の原作者の予定に合わせて日程調整をすることが無くなり、②制作方針が途中で揺らぐことも少なくなります。また、③版権などを収益の手段に出来るようになり、アニメーション業界の発展にも貢献します。
・20~30代
・デジタルアニメーション制作を1年以上続けていた方(※)
・時間やマナーを守れる方
・勧誘、営業目的ではない方
・出会い、ナンパ目的ではない方
・その他、違法行為等を目的としていない方
(記載事項)
万が一、音信不通が続いた場合は、そちらへご連絡せずにキャンセルしたことと見なします。あらかじめご了承ください。
レイアウト:オルゴール(10)
このシーンのガラス玉は、画面外からではなく奥から手前へ転がっていきます。なだらかに曲がりながら少しずつ大きくしていき、最後は右下へOUTします。
カーブでは、頂点に近づくにつれて減速し、離れていくと加速させます。この流れは2回繰り返すことになります。
この減速・加速はシーンの長さを調整するために必要な動作なので、必要な原画や動画の枚数を調整しながら表現することになります。