絵コンテ:『白の仔』(5)
#オリジナル 絵コンテ:『白の仔』5 - 貴野 結のイラスト - pixiv
本編最後の絵コンテです。
秒数は書かれていませんが、ここではクレジットを表示するので、十数秒をかけて映します。
最後に「白の仔」が笑っているのは、自分の中に「白以外の色」を見つけたことを表現しており、何かしらの可能性に繋げることを意味しています。クレジットの後に映される僅かな変化なので、あまり気づいてもらえないかもしれませんが、個人的には丁度良い表現であると思っています。
絵コンテ:『白の仔』(4)
#オリジナル 絵コンテ:『白の仔』4 - 貴野 結のイラスト - pixiv
この絵コンテは、白の仔の視点が変化していく様を描いています。
前回の波に続いて、地面や植物、夜空が現れ始めます。一方的な物に見えますが、白の仔の「好奇心」が溢れていっているため、この様な風景が出てきているのです。
表現としては、「出現」を意識して作ります。土や空が広がり、植物が顔を出す。そして、「好奇心」はより拡散していく、といった感じです。
絵コンテ:『白の仔』(3)
#オリジナル 絵コンテ:『白の仔』3 - 貴野 結のイラスト - pixiv
この絵コンテから、物語の変化を描いていきます。
カット11はBG用の動画を差し込んでいて、少々手間暇をかけております。これは、本作のコンセプトを変更させたわけではなく、個人制作でどれだけこだわることが出来るかを図るための物です。
手応えとしては、悪くないと感じております。
絵コンテ:『白の仔』(2)
#オリジナル 絵コンテ:『白の仔』2 - 貴野 結のイラスト - pixiv
今回の絵コンテでは、青玉を動画と撮影・編集のどちらで動かすのかを考える必要があります。
動画で動かせば、アニメーション独自の魅力で表現できますが、作業量は尋常じゃありません。特に、奥行きを感じるように描くのは、とても難しいです。
撮影・編集は、作業量を減らせるだけでなく、完成品をそのまま本編に添付してしまうことが出来ます。代わりに、動きが機械の様に無機質な物になります。数枚の動画のみで充分なのですが、あまりこちらは使わないようにしようと思います。
絵コンテ:『白の仔』
#オリジナル 絵コンテ:『白の仔』 - 貴野 結のイラスト - pixiv
今回は、気晴らしに作った作品です。
台詞や詳細がほとんどありませんが、本作は「何も無い世界で見るもの」がテーマだったので、自然とこうなりました。空白のカットは、主人公である子供の一人称です。
これまで、風景に拘り過ぎた作品ばかりを制作してきたので、一度ゼロのまま表現してみようと思ったのが、きっかけです。そのため、事前に脚本も用意せず、思いつくままに制作しました。
ある意味、最も芸術的な思考で作ったと言えるでしょう。
絵コンテ:『僕にできること』(5)
#オリジナル 絵コンテ:『僕にできること』5 - 貴野 結のイラスト - pixiv
本作の最後を描いた絵コンテです。
15カット目は未来に向けて進んでいることを表現していて、朧気な高層ビル群は、しかし未来を視覚化していることを表しています。
ところで、コンテ付き脚本の時点では、母子のやりとりが見られるカットがありました。しかし、絵コンテに挙げてみたところ、30秒間の中に入れる程の印象を与えられないと感じ、除外しました。
脚本と絵コンテで起きるイメージの差異は、視覚化した時に起こり易いです。両方を作っている身としては、「脚本3:絵コンテ7」くらいで作った方がやり易いです。